タバコをやめたいを真剣に考えている人には、禁煙外来（きんえんがいらい）のお世話になるという方法もあります。

2008年から特定検診・特定保健指導が導入され、喫煙は動脈硬化の原因だけでなくメタボリックシンドロームや糖尿病になる確率が高いという理由で禁煙を取り扱う病院がさらに増える見込みです。

タバコをやめるには色々な方法がありますが、禁煙外来ではどのようなことを行うのでしょうか。

禁煙外来では、いくつかの条件をクリアした人のみが治療を受けることができます。

まず基本として本人が強く禁煙を望み禁煙外来に来ているということです。

そして、病院に行くとまず禁煙治療の前にやることがあります。
まずは自分の喫煙状況を把握することが大切になってきます。

1日にどれくらいの本数を吸って、何年喫煙してきたかが大切になります。
また過去に禁煙経験がある人は喫煙を再開した理由なども明白にする必要があります。

身体の健康状態もチェックし、喫煙のリスクについても再度確認します。
これらを全部踏まえて禁煙方法を決めていきます。

これが終わってからニコチン依存度が分かるスクリーニングテストが行われます。

ニコチンの依存度により使う薬の種類も変わってきます。
もちろん薬を使わず禁煙をする場合もあります。

一定の数値を超えている人は治療についての文章を読み、承諾して初めて禁煙治療が始まっていきます。

ですから中途半端な気持ちではなく本当に禁煙をしたいという人やある程度、通院費用や通院時間がかかってもかまわないので確実に禁煙したい、自分の力だけでは禁煙できない、といった人にはお勧めの禁煙方法です。

ヘビースモーカーを対象にした一定の基準による条件付きではあるものの、条件を満たす喫煙者には健康保険の保険が適用がされます。

禁煙治療のおおよその費用は、（自己負担3割として）は、処方される薬にもよりますが、8〜12週間で13,000円〜20,000円程度です。

1日1箱（1箱500円）喫煙する方なら、8〜12週間分のタバコ代（約28,000〜42,000円）より保険診療で禁煙治療を受けた場合の自己負担額のほうが安くなる計算になります。

ただ、禁煙外来の治療は5回までは保険が適用されますが、それ以降は保険適用外となりますので詳しくは医療機関にお問い合わせください。

従来、禁煙外来の治療には、ニコチン製剤を用いる療法が行われてきました。
喫煙の代わりにパッチやガムでニコチンを身体に補うことにより、禁煙に伴う禁断症状を緩和しながらニコチンへの依存から抜け出すという方法ですが、これではなかなか成功できないのが現状でした。

そこで新たに登場したのが、脳に直接作用することができる「経口禁煙補助薬」です。
医師によって処方されるニコチンを含まない飲むタイプの薬で、禁煙成功率が高いことで注目を集めています。

成功率の高さの理由は、その薬剤効果にあります。
「経口禁煙補助薬」はニコチンよりも早く脳に作用し、ニコチンを摂取してもドーパミンを放出させず、タバコを吸ってもおいしく感じず、満足感を得にくい状態にしてくれます。

また、「経口禁煙補助薬」自体が少量のドーパミンを放出させるため、禁煙に伴うイライラや不安といった症状を和らげ、吸いたいという気持ちまで軽減してくれるのです。

そのほかの成功理由に、禁煙をサポートしてくれる人（医者）の監視の目の存在も挙げられます。
禁煙外来では喫煙状況の問診や呼気中の一酸化炭素濃度の測定など、医者がデータによって監視をするのでごまかしがききません。
加えて、禁断症状への対処法やカウンセリングも行ってくれるため、安心して禁煙に取り組めるのです。

また、禁煙を禁煙外来で行う場合は、その病院で同じような人と出会う可能性もありますから辛いのは自分だけではないと励みになるのもいいところだと思います。

ただ、禁煙外来にかかっているとはいえ、自分の意思が最も左右しますから家庭や職場で誘惑に負けないようにしましょう。

病院はサポートするだけであって、付きっきりで禁煙指導をしてもらえるわけではありません。
自分で禁煙をするという意識が何よりも大切になっています。

できるだけリラックスできるように工夫し、医者とストレス解消法を探していきましょう。

さらなる禁煙成功を呼び寄せる方法

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